【漢方薬剤師が解説】冷感喘息に効果的な漢方薬ヘッドスパ

ヘッドスパの効果は、髪質改善や頭皮ケアだけだと思っていませんか?漢方薬ヘッドスパは、一般的なヘッドスパとは異なり、髪や頭皮のお悩みというよりはむしろ身体全体の健康に関するお悩みを解決するヘッドスパです。漢方薬やメディカルアロマを使用し、多岐にわたる健康トラブルを解決へと導きます。
そして、身体がピンチな状況に陥っているときほど大きな効果を実感できるのが漢方薬ヘッドスパ最大の魅力です。
今回のテーマは「冷感喘息」です。冷え、熱、湿気、疲労、乾燥、腎の不調など、様々な要因によって喘息は引き起こされます。
私は漢方薬剤師であり、美容師としても銀座で20年以上活動してきました。その間、健康に関するご相談を数多くいただき、漢方薬ヘッドスパを用いて解決してきました。
身体のお悩みに幅広く対応できる漢方薬ヘッドスパですが、今回は、冷えることによって気道が収縮する冷感喘息に対する効果を説明いたします。
この記事により、冷感喘息の要因や特徴の他、冷感喘息に対する漢方薬ヘッドスパのきめ細やかな対処法をご理解いただけると思います。
ヘッドスパとは「水を使った頭の健康法」

「ヘッドスパ」は、英語の「head」(頭)と「spa」(スパ)を組み合わせた言葉です。「スパ」という言葉は、元々はラテン語の「sanus per aquam」から来ており、「水による健康」を意味しています。
これは、古代ローマ時代において、温泉や湯治場が人々の健康維持に役立つことが広く認知されていたことに由来します。
つまり、ヘッドスパとは「水を使った頭の健康法」ということになり、水(お湯)はヘッドスパを行う際には欠くことのできない大切なものであるといえます。
漢方薬ヘッドスパは自然治癒力を高めるヘッドスパ

ノーリンスで軽やかな髪に!

髪に対しても「自然治癒力を高める」というコンセプトは同じで、髪が持っている本来の力を引き出すことにより、リンスやトリートメント類を一切使用せず、サラッと軽い仕上がりを実現します。髪の表面に付着させるものとは違い、高い効果が持続します。
漢方薬はオーダーメイド治療

漢方薬は、いくつかの生薬を組み合わせて作られる薬です。例えば、「麻子仁丸(ましにんがん)」という漢方薬は、麻子仁(ましにん)、芍薬(しゃくやく)、枳実(きじつ)、厚朴(こうぼく)、大黄(だいおう)、杏仁(きょうにん)といった6つの生薬からできています。
それぞれの生薬には役割があり、お互いの特徴を活かしながら効果を高め合う構成になっています。漢方薬の目的は、体全体のバランスを整え、身体が元々持っている「自然治癒力」を高めて体調不良を改善することです。
そのためには、一人ひとりの体質や体調に合わせて処方する必要があります。これが「漢方薬はオーダーメイド治療」と言われる由縁です。
漢方薬ヘッドスパでは、漢方薬剤師がお客さま一人ひとりの悩みに応じて適切な漢方薬を選定いたします。
薬学的観点から効果的なメディカルアロマを活用

アロマテラピーは、芳香を意味する「アロマ(aroma)」と療法を意味する「テラピー(therapy)」を組み合わせた言葉です。フランスやベルギーでは、代替・補完医療としてメディカルアロマが積極的に利用されています。
漢方薬ヘッドスパでは、薬学的観点から精油の本質を捉え、漢方薬剤師が効果的にメディカルアロマを活用いたします。
冷感喘息とは

冷感喘息とは、寒さで身体が冷えて気道が収縮し、息苦しさや咳が出やすくなる喘息です。
冷感喘息の症状
①息がゼーゼーする、咳(せき)が出る
冷えが身体の中に入り込み、肺の調子が悪くなった結果、息の出入りがスムーズに行われなくなったために起きる症状です。
②水っぽい痰が出る
冷えが身体にあるため、痰は白く水っぽくなり、量も多くなります。
③ゾクゾクと寒い、熱っぽい、頭が痛い、汗が出にくい
風邪のように冷えが身体に入ったせいで、ゾクゾクする寒気や熱っぽさ、頭の痛みがあり、汗は出ないのが特徴です。
漢方薬ヘッドスパの効果

基本的に、漢方薬は複数の生薬から成り立っていますが、生薬には似たような働きをするものがあります。ここでは、漢方薬ヘッドスパで使用する類似生薬グループを便宜的にヘッドスパA、ヘッドスパB、ヘッドスパC、・・・と呼ぶことにします。
冷感喘息への漢方薬ヘッドスパでは、次のような効果を持つ複数の生薬をバランスよく組み合わせることによって、単独で使用するよりも高い効果が得られるように配合しています。
ヘッドスパAの効果

ヘッドスパAの主な効果は、次の3つに分けられます。
①身体を温めて寒さを取り除く効果
②肺を楽にして息苦しさを和らげる効果と咳を落ち着かせる効果
③余分な水分を排出してむくみを取る効果
①、②、③の順に効果を詳しく見ていくことにいたしましょう。
①身体を温めて寒さを取り除く効果

ヘッドスパAには身体を温めて汗を出しやすくする効果があります。肺や膀胱の働きに関わり、寒さでゾクゾクするような状態に対して高い効果を示します。
〈効果例1〉
悪寒(おかん)や発熱をともなう不調では、次のような症状が現れることがあります。
・悪寒(寒気が強い)
・発熱
・頭痛
・身体の痛み
・汗が出ない
・咳が出る
このような場合には、身体を温めて寒さを追い出す効果のある生薬や、呼吸を整えて咳を和(やわ)らげる効果のある生薬を組み合わせます。ここに、発汗を促して寒さを外へ押し出す効果にすぐれたヘッドスパAを加えることで、症状を和らげ回復を助ける漢方薬ヘッドスパとして用いることができます。
〈効果例2〉

身体に余分な水分が溜まると、次のような症状が現れることがあります。
・身体がだるい
・関節の強い痛み
・むくみ
このようなときには、水分のめぐりを整えて外に出す効果のある生薬や、身体のだるさを和らげる効果のある生薬を組み合わせます。さらに、水分バランスを調えながら不快感を軽くする効果に優れたヘッドスパAを加え、関節の痛みやむくみを改善し、身体をスッキリさせる漢方薬ヘッドスパに使用します。
〈効果例3〉
身体の内側に熱がこもると、次のような症状が現れることがあります。
・喉(のど)が渇く
・熱が高くなる
・落ち着かずに、じっとしていられない
このようなときには、過剰な熱を鎮めて不快感を抑える効果を持つ生薬を組み合わせて用います。さらに、発汗を促して体表にこもった余分な熱を外へ逃がし、呼吸をスムーズにする効果に優れたヘッドスパAを加えることによって、熱によるつらい症状を改善させます。冷感喘息に対して、ヘッドスパAは、心身をスッキリさせる漢方薬ヘッドスパで重要な役割を果たします。
〈効果例4〉
身体が冷えてエネルギーが不足すると、次のような症状が現れることがあります。
・元気がなく疲れやすい
・眠気が強く横になりたくなる
・身体の冷え
・発熱
・頭痛
このような症状には、発汗を促して身体にこもった冷えを外に追い出す効果を持つヘッドスパAを中心に、身体をあたためて活力を補う効果のある生薬や、冷えによる痛みを和らげる効果がある生薬を組み合わせます。漢方薬ヘッドスパで使用するヘッドスパAには、冷えやだるさを改善し、身体の回復を促す効果が期待できます。
②肺を楽にして息苦しさを和らげる効果と咳を落ち着かせる効果

ヘッドスパAには息の通りをスムーズにする効果があります。これによって、呼吸が苦しくなったり咳が続いたりする状態を和らげる効果があります。さらに、気管支の痙攣(けいれん)をしずめて息苦しさを和らげる効果や、咳を落ち着かせる効果があると考えられています。
〈効果例1〉
肺が冷えてゼーゼーしやすいときには、漢方薬ヘッドスパでヘッドスパAを用いることがあります。ヘッドスパAには身体を温めて息の通りを楽にする効果があり、身体を芯から温める効果のある生薬や冷えに強くなる生薬、痰をスッキリさせる効果のある生薬などと組み合わせます。これにより、次のような症状に対する効果が期待できます。
・うすい白い痰が出る
・寒がりになる
・手足や身体が冷える
ヘッドスパAには、冷えからくる咳や息苦しさを和らげる効果が期待できます。
〈効果例2〉
肺に熱がこもってゼーゼーしやすいときには、漢方薬ヘッドスパでヘッドスパAを使うことがあります。ヘッドスパAには息の通りを助ける効果があり、熱を冷ます効果のある生薬、喉や胸の不快感を和らげる効果のある生薬、余分な熱を冷ます効果のある生薬などと組み合わせて使います。これにより、次のような症状に効果が期待できます。
・黄色く粘り気のある痰が出る
・息が苦しくて呼吸が速くなる
・喉が渇く
・喉や胸が痛む
ヘッドスパAには、熱による息苦しさや咳を和らげる効果が期待できます。
〈効果例3〉

漢方薬ヘッドスパでは、喘息の発作や強い咳が出るときにヘッドスパAを用いることがあります。ヘッドスパAには呼吸を楽にする効果があり、お腹の張りを和らげる効果のある生薬や痰を鎮(しず)める効果のある生薬、喉を守る効果のある生薬、咳込みを落ち着かせる効果のある生薬などと組み合わせます。これによって、次のような症状に対する効果が期待できます。
・ゼーゼーするような息苦しさ
・繰り返し出る咳
・発作的に強まる咳や呼吸困難
ヘッドスパAには、発作時のつらい息苦しさや咳を和らげる効果が期待できます。
〈効果例4〉
発作をくり返したり長引いたりすると、身体に熱がこもりやすくなります。このようなときに、漢方薬ヘッドスパでヘッドスパAを用いることがあります。ヘッドスパAには息を通しやすくする効果があり、熱を冷ます効果のある生薬や喉の不快感を和らげる効果のある生薬、余分な熱をサッパリさせる効果のある生薬などと組み合わせます。これにより、次のような症状に対する効果が期待できます。
・黄色い痰が出る
・喉の痛みや不快感が続く
・胸のあたりが重苦しい
・熱っぽさが消えない
ヘッドスパAには、慢性的な発作にともなう熱の不調を緩和する効果が期待できます。
③余分な水分を排出してむくみを取る効果

ヘッドスパAには体の水はけを良くする効果があります。そのため、むくみや体に溜(た)まった余分な水分をスッキリさせる効果があります。
〈効果例1〉
漢方薬ヘッドスパでは、ヘッドスパAを身体のむくみ対策として用いることがあります。ヘッドスパAには発汗や利尿を促す効果があり、熱を冷ます効果のある生薬と組み合わせることによって、汗のかきすぎを防ぎながら利尿効果を高めることができます。これにより、次のような症状に対する効果が期待できます。
・顔や手足がむくむ
・身体に余分な水分が溜まる
・水のようにゆるい便が出やすい
・身体が重だるく感じる
ヘッドスパAには、余分な水分を排泄して身体を軽くする効果が期待できます。
〈効果例2〉
漢方薬ヘッドスパでは、ヘッドスパAをむくみや関節に水が溜まる症状に使うことがあります。突発性の全身浮腫のような状態にも効果があるといわれます。ヘッドスパAには水分の巡りを促す効果があり、熱を冷ます効果のある生薬や身体の余分な水分を取り除く効果のある生薬、関節の腫(は)れを和らげる効果のある生薬、身体を軽くする効果のある生薬などと組み合わせて用いられます。これにより、次のような症状への効果が期待できます。
・顔や手足が急にむくむ
・関節が腫れてつらい
・身体が重だるく感じる
・腎臓の不調にともなうむくみ
ヘッドスパAには、余分な水分を排泄して身体をスッキリさせる効果が期待できます。
〈効果例3〉

漢方薬ヘッドスパでは、ヘッドスパAを冷えに伴うむくみや鼻づまりに使うことがあります。ヘッドスパAには、息を通じやすくし、水分の巡りを整える効果があります。これに身体を温める効果のある生薬や冷えを追い払う効果のある生薬、身体を内側から温める効果のある生薬、水分の停滞を洗い流す効果のある生薬などを組み合わせることで、より効果を高めます。これによって、次のような症状に対する効果が期待できます。
・手足や顔がむくむ
・鼻がつまって息苦しい
・身体が冷えて重だるい
・冷えと一緒にむくみが強く出る
ヘッドスパAには、冷えによるむくみや鼻の不快感を和らげる効果が期待できます。
ヘッドスパBの効果

ヘッドスパBの主な効果は、次の2つに分けられます。
①咳や痰を鎮めて呼吸を楽にする効果
②腸を整えて便通をスムーズにする効果
①、②の順に効果を詳しく見ていくことにいたしましょう。
①咳や痰を鎮めて呼吸を楽にする効果

ヘッドスパBには息の流れを整え、咳(せき)や息苦しさを鎮(しず)める効果があります。そのため、咳や呼吸がしづらい場面で広く効果的に使用されます。
〈効果例1〉
漢方薬ヘッドスパでは、ヘッドスパBを冷えが原因となる咳やゼーゼーとした呼吸に使うことがあります。ヘッドスパBには咳を鎮め、息苦しさを和らげる効果があります。これに、身体を温める効果のある生薬や冷えを取り除く効果を持つ生薬、身体の内側を温めるのに効果的な生薬、寒さによる不調を和らげる効果を持つ生薬などを組み合わせることで、より効果が高まります。その結果、次のような症状に対する効果が期待できます。
・息をするたびにゼーゼーと苦しい
・冷えると咳が出やすい
・痰が薄く白っぽい
・身体が冷えて重だるい
ヘッドスパBには、冷えによる咳や呼吸のつらさを和らげる効果が期待できます。
〈効果例2〉

漢方薬ヘッドスパでは、ヘッドスパBを熱がこもって起きる咳やゼーゼーとした呼吸に使うことがあります。ヘッドスパBには咳を鎮め、呼吸を楽にする効果があります。これに過剰な熱を冷ます効果のある生薬、喉や胸の不快感を改善する効果を持つ生薬、熱による炎症を落ち着かせるのに効果的な生薬などを組み合わせることで、より効果を高めることができます。その結果、次のような症状に対する効果が期待できます。
・黄色く粘り気のある痰が出る
・息が荒くなり苦しい
・喉が渇く
・胸が痛む、重苦しい
ヘッドスパBには、熱が原因となる咳や呼吸のつらさを和らげる効果が期待できます。
〈効果例3〉
漢方薬ヘッドスパでは、ヘッドスパBを乾燥が原因となる咳やゼーゼーした呼吸に使うことがあります。ヘッドスパBには咳を鎮め、息苦しさを和らげる効果があります。これに、潤(うるお)いを補う効果のある生薬や乾燥で荒れた喉を守る効果を持つ生薬、身体の水分を補うのに効果的な生薬、体力を養う効果を持つ生薬などを組み合わせることで、効果をさらに高めることができます。その結果、次のような症状に対して高い効果が期待できます。
・空咳(からせき:「コンコン」「ケンケン」という痰を伴わない乾いた咳)が長引く
・痰が少なく、喉が乾燥して痛む
・声がかすれる
・身体が疲れやすい
ヘッドスパBには、乾燥による咳や呼吸の不快感を和らげる効果が期待できます。
②腸を整えて便通をスムーズにする効果

ヘッドスパBには油分が多く含まれ、腸の動きを滑(なめ)らかにして便通を改善する効果があります。
〈効果例〉
漢方薬ヘッドスパでは、ヘッドスパBを腸が乾いて便秘になりやすい状態に用いることがあります。ヘッドスパBには呼吸を整えるだけではなく、腸の働きを助ける効果があります。さらに、腸を潤して便通を促す効果のある生薬や血液を補って身体を養う効果を持つ生薬、体力の回復に効果的な生薬、腸の乾燥を和らげる効果を持つ生薬などを組み合わせて用いることで、より効果が高まります。その結果、次のような症状に対する効果が期待できます。
・便が乾いて出にくい
・高齢や産後で身体が弱って便秘になりやすい
・血液が不足して顔色が悪い
・身体の潤(うるお)い不足で口や喉(のど)が渇く
ヘッドスパBには、便通の不快感や乾燥による不調を和らげる効果が期待できます。
ヘッドスパCの効果

ヘッドスパCの主な効果は、次の3つに分けられます。
①身体を温めて発汗を促し、病気を引き起こす原因である冷えと風邪(ふうじゃ)を体表から発散させる効果
②身体を温めたり活力を与えたりするエネルギーの流れを改善する効果
③冷えを解消し、痛みを止める効果
①、②、③の順に効果を詳しく見ていくことにいたしましょう。
①身体を温めて発汗を促し、病気を引き起こす原因である冷えと風邪(ふうじゃ)を体表から発散させる効果

頭痛を引き起こす原因の1つに風邪というものがあります。風邪は、「かぜ」ではなく「ふうじゃ」と読みます。風邪が身体に侵入すると、頭痛や悪寒(おかん)が生じます。
ヘッドスパCには、体表の血管を拡張して発汗を促し、口・鼻・皮毛から体表部に侵入した病邪(病気を引き起こす原因)を身体から追い払う効果があります。そのため、体表の冷えによる悪寒、頭痛、発熱、身体の痛みなどの症状があるときに使用します。
〈効果例1〉
病邪によって悪寒が生じ、汗をかいていないときには、発汗作用を持つ生薬とヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパが効果的です。
〈効果例2〉

病邪によって次のような症状が現れたときには、発汗作用を持つ生薬、熱を冷ます作用を持つ生薬とヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパが効果的です。
・口や喉(のど)が激しく乾く
・喉(のど)の痛み
・胸中の熱と不安により手足を固定しておけない状態
〈効果例3〉
病邪によって次のような症状が現れたときには、身体を温める生薬、血液と気を補って血流を改善する生薬、発汗作用を持つ生薬、身体を温めて風邪(ふうじゃ)を発散させる生薬、全身の気を補う生薬とヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパが効果的です。
・腹痛
・お腹の冷え
・下痢
〈効果例4〉
体表での防御機能が低下し、風に当たるとゾクゾクと嫌な感じがする時、日中にしきりに汗が出る時には、体表を温める生薬、肝臓の血液を補う生薬、消化器の気を補う生薬などとヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパが効果的です。
②身体を温めたり活力を与えたりするエネルギーの流れを改善する効果

ヘッドスパCは、身体を温めたり活力を与えたりするエネルギーの流れを改善する効果を持っています。これは、自律神経系の興奮、血管の拡張、血行の促進などの機能を一時的に促進するためと考えられています。
〈効果例1〉
水分代謝を高めて消化機能を健やかにする生薬、利尿作用を持つ生薬、余分な水分を排泄する生薬、熱を冷まして利尿する生薬、組織間の水分を吸収して利尿する生薬などとともにヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパは、次のような症状に効果的です。
・飲食物が胃に滞(とどこお)って、酸性の胃液が喉(のど)に上がってくる
・むくみ
・下痢
〈効果例2〉
発汗作用を持つ生薬、身体を温める生薬、咳や呼吸困難を鎮める生薬、体表を温める生薬などとともにヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパは、鼻水や痰の生成を抑えるのに効果的です。
〈効果例3〉

胸中を温めて気のめぐりを改善する生薬などとともにヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパは、胸が詰まって痛む症状に効果的です。
〈効果例4〉
食欲を増進させる生薬、全身の気を補う生薬などとともにヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパは、脈の結代(けったい:急に脈が飛ぶ症状)・動悸などに効果的です。
〈効果例5〉
肝臓の気の巡りを改善する生薬、血液を補給する生薬などとともにヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパは、精神的ストレスの解消に効果的です。
〈効果例6〉

細い血管の血流改善効果を持つ生薬、過剰な熱を帯びた血液を冷ます効果を持つ生薬などとともにヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパは、血行を促進して血液の滞りを改善するのに効果的です。
〈効果例7〉
血液を補う生薬、腎のエネルギー不足を補う生薬、消化吸収を高める生薬などとともにヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパにより、腎機能を補う効果が高まります。
③冷えを解消し、痛みを止める効果

ヘッドスパCは、血管拡張効果によって血行を促進し、身体を温めて鎮痛効果をもたらします。
〈効果例1〉
ヘッドスパCは、身体の表面や上半身を温める効果に優れています。
〈効果例2〉
ヘッドスパCは、胃が冷えたときの上腹部の痛みや膨満感に対して効果的に作用します。
〈効果例3〉

月経と関係が深い経絡といわれる衝脈(しょうみゃく)と任脈(にんみゃく)において「身体を温める気」が不足したときに生じる月経痛や無月経には、ヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパが効果的です。
〈効果例4〉
寒さや湿気で起きる関節、筋肉、骨などで生じる次のような症状にヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパが効果的です。特に、上半身の痛みに対して効果が高いとされています。
・痺(しび)れ
・痛み
・冷え
・むくみ
・運動障害
〈効果例5〉
熱によって生じる関節の発赤、腫(は)れ、痛みにヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパが効果的です。
〈効果例6〉

「足は冷えるのに顔はほてる」などのように、冷え症状と熱症状が同時に出現するときにはヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパが効果的です。
〈効果例7〉
気が不足することによる血行障害で生じる痺(しび)れなどにヘッドスパCを用いた漢方薬ヘッドスパが効果的です。
多岐にわたる漢方薬ヘッドスパの効果:癒しと調整で快適な日常生活をサポート

今回は頭痛に対する効果についてお話ししましたが、その他にも漢方薬ヘッドスパの効果は多岐にわたります。私たちは、漢方薬ヘッドスパを用いて、身体が元々持っている「自然治癒力」を活かして身体を癒し、皆様が快適な日常生活を送れるようになることを目指しています。ここに、漢方薬ヘッドスパの効果の一例を挙げますので、ご参照ください。
効果例1
頭痛、頭重、めまい、立ちくらみ、目の疲れ・かすみ・乾燥・充血・痛み、耳のふさがり感、聴力低下、耳鳴り、慢性鼻炎、蓄膿症、嗅覚障害、嗅覚異常、喉のふさがり感
効果例2
気管支喘息、慢性気管支炎、咳
効果例3
動悸
効果例4
精神不安、不眠症
効果例5
産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、産後の体力低下、つわり、月経不順、更年期障害、貧血、冷え性
効果例6
病後・術後の体力低下・衰弱、寝汗、息切れ、疲労倦怠感、軽い尿漏れ、夜尿症、むくみ
効果例7
湿疹・皮膚炎、皮膚の荒れ、かゆみ、いぼ、にきび
効果例8
急・慢性胃炎、神経性胃炎、胃痛、腹痛、胃腸虚弱、食欲不振、夏やせ、慢性下痢、便秘
効果例9
腰痛、下肢のしびれ・痛み、四十肩、五十肩、神経痛、関節痛、筋肉のけいれん、こむら返り、筋力低下、寝違え、筋肉痛、肩こり
【まとめ】漢方薬ヘッドスパ:冷感喘息の改善を目指す漢方薬とメディカルアロマのヘッドスパ

ヘッドスパAの主な効果
①身体を温めて寒さを取り除く効果
②肺を楽にして息苦しさを和らげる効果と咳を落ち着かせる効果
③余分な水分を排出してむくみを取る効果
ヘッドスパBの主な効果
①咳や痰を鎮めて呼吸を楽にする効果
②腸を整えて便通をスムーズにする効果
ヘッドスパCの主な効果
①身体を温めて発汗を促し、病気を引き起こす原因である冷えと風邪(ふうじゃ)を体表から発散させる効果
②身体を温めたり活力を与えたりするエネルギーの流れを改善する効果
③冷えを解消し、痛みを止める効果
私たちが行っている漢方薬ヘッドスパは、ヘッドスパA〜Cの様に各症状に合わせた生薬を効果的に組み合わせ、身体が元々持っている「自然治癒力」を高めることによって様々な体調不良の改善を目指すヘッドスパです。
漢方薬剤師。管理美容師。
銀座で20年以上、健康に関する様々な御悩みを漢方薬ヘッドスパによって解決してきました。