2つの国家資格 × 2つの許可
「漢方薬」は日本薬局方に収載されている「医薬品」であるため、これを取り扱うためには薬剤師の資格が必要です。薬剤師は大学の薬学部で6年間の薬剤師養成課程を修了し、1年に1回行なわれる薬剤師国家試験に合格し、厚生労働省の薬剤師名簿に登録された者に与えられる国家資格です。これに加え、「医薬品医療機器等法(旧薬事法)」の規定に則り、医薬品を取り扱う場としての許可が必要とされます。これは、厚生労働省令で定められた申請書を提出し、適正が認められたものに対して都道府県知事が与える許可です。
また、「アロマタッチ」は法律上「美容」に区分されます。美容師法 第六条に「美容師でなければ、美容を業としてはならない」と記載されている通り、アロマタッチを行うためには美容師の資格が必要とされます。美容師は厚生労働省が指定する美容学校(昼間部2年、夜間部2年、通信科3年のいずれか)を修了し、美容師国家試験に合格した者に与えられる国家資格です。さらに、美容師法 第七条の「美容所以外の場所において、美容の業をしてはならない」という規定により、美容所として都道府県知事の許可を受けなければなりません。
私たちは、薬剤師と美容師という2つの国家資格とともに医薬品取り扱い所と美容所という2つの許可を併せ持った全国でも珍しい施設です。