若年性認知症の種類と漢方薬アロマタッチによる対応策

若年性認知症 種類

若年性認知症とは64歳以下で発症する認知症のことで、日本における若年性認知症の有病率(2009年)は18歳から64歳の人口10万人に対して47.6人(男性57.8人、女性36.7人)、全国の若年性認知症患者数は推計37,800人です。

若年性認知症と老年期認知症の原因疾患を比較すると、老年期認知症の70%近くをアルツハイマー病が占めるのに対し、若年性認知症では、脳血管障害が39.8%、次いでアルツハイマー病が25.4%で、その他に、頭部外傷、前頭側頭型認知症、アルコール乱用に関連した認知症、レビー小体型認知症など原因疾患の種類が多様であるという特徴があります。

若年性認知症の種類

血管性認知症

血管性認知症は、皮質型、皮質下型、皮質下虚血型(ビンスワンガー型)の3種類の型に分けることができます。皮質型は、脳の神経細胞が集まる大脳皮質に起こった比較的大きな脳梗塞が原因となります。皮質下型は、大脳皮質と皮質下を結ぶ神経回路の途中に起こった小梗塞が原因で生じます。一方、皮質下虚血型(ビンスワンガー型)は、必ずしも梗塞を伴わず、大脳白質の血流が慢性的に低下することによって起きる認知症です。

皮質型血管性認知症

脳の一部に大きな脳梗塞や出血、あるいは外傷が突然生じると、脳全体に浮腫が起こります。頭蓋内の容積は限られているので、脳で浮腫が起きると、頭蓋骨によって脳が圧迫され、脳全体の機能が低下します。

これが、意識障害、言語障害、麻痺、その他の急性器質性症状群(AOS)と呼ばれる一群の症状を引き起こします。適切な治療が行われれば、脳の浮腫はやがて治まるので急性器質性症状群は徐々に鎮まり、最初に障害を受けた脳の部位が司っていた機能の障害だけが残ります。これを慢性器質性症状群(COS)と呼びます。

こうして残った慢性器質性症状群が、その性格や程度によって高次脳機能障害と診断されたり、血管性認知症と診断されたりすることになります。これが、皮質型血管性認知症です。若年性認知症の場合、急性期の症状が治まって復職した後に職場でトラブルを起こし、初めて認知機能の低下に気づかれることが多々あります。

皮質下型血管性認知症

一方で、小さな梗塞ができても、急性器質性症状群のような激しい症状は起こりません。症状の出ない小梗塞がいくつかでき、いつのまにか脳全体の機能が低下していきます。これが、皮質下型血管性認知症です。皮質下型血管性認知症は、高齢になるほど頻度が高く、潜在性、進行性に起こるので、場合によってはアルツハイマー型認知症と区別しにくいこともあります。

アルツハイマー病

アルツハイマー病という病名は、この病気をはじめて報告したドイツの精神科医・神経病理学者であるアルツハイマー博士に因んだものです。アルツハイマー病の典型例では、初期に、近時記憶の障害、時間的見当識の障害、自発性低下、実行機能の障害などが生じ、中期になると、遠隔記憶の喪失、場所的見当識の障害、判断力の低下などが現れ、後期では、重篤な記憶障害、人間的見当識の障害、精神機能全般の著しい障害、排泄や食事など基本的ADL(Activities of daily living : 日常生活活動)の低下などが起こるようになります。

アルツハイマー病を原因とする若年性認知症の場合、家族が認知機能の低下に気づくよりも早く職業生活が破綻します。能力の低下は極めて軽度であっても、確認に要する時間が増え、仕事が滞る(記憶障害、ワーキングメモリーの障害等)、時間の配分ができない(時間見当識の障害)、慣れた作業が下手になる(空間見当識の障害・実行機能障害等)、要領よく仕事の采配ができない、変化に対応できない(実行機能障害、ワーキングメモリーの低下)、言葉が滑らかに話せない(換語困難)などのために、仕事の能率が極端に低下します。

本人としては、理由はわからないものの、自分の仕事の能力が下がっていることは自覚できるため、うつ状態に陥り、うつ病と誤診されて治療を開始するのが遅れることがあります。

前頭・側頭葉変性症

アルツハイマー病が、脳全体の萎縮を引き起こすのに対して、前頭・側頭葉変性症は、前頭葉及び側頭葉に限局した萎縮が先行する病気ですが、進行すれば、脳の萎縮は全脳に及びます。したがって、初期は、前頭葉症状、側頭葉症状が目立ちますが、進行すると、アルツハイマー病と同様に広範な精神・身体機能の障害を引き起こします。前頭・側頭葉変性症は、前頭側頭型認知症、意味性認知症、進行性非流暢性失語の3種類に分類することができます。

前頭側頭型認知症

前頭葉から側頭葉前方の萎縮によって起こります。発症すると注意の欠陥等のために仕事上のミスが増加しますが、ミスに対する深刻さがなく(前頭葉障害による性格変化)、謝り方に誠実さがない(対人接触の調整障害)ため、かえって相手の怒りが増幅し、トラブルが収まらないという状況に陥ります。

極端な場合は、痴漢、万引きなどといった社会規範から逸脱した行為によって前頭側頭型認知症であることに気付かれることもあります。どの部分から萎縮が始まるかによって初期の症状は様々で、抑制を欠き過活動で社会規範からの逸脱行為が目立つ種類、逆に、無気力、無頓着な性格変化を示す種類、強迫的、儀式的、常同的行為が目立つ種類があります。

記銘力障害は目立たないので、認知症の診断に時間がかかることがあります。初期から病識を失うことが多く、過活動、社会規範からの逸脱で始まる種類では、診断に至るまでに家族が疲弊することが稀ではありません。進行すると、萎縮は前頭葉、側頭葉の全域から脳全体に及び、無言、無動状態になります。

意味性認知症

言葉の意味がわからなくなる語義失語という独特な言語機能の低下で始まります。「ソースを取ってください」と言われても「ソース」という言葉の意味がわからなくなります。しかし、それが何をするものかは分かっているため、トンカツを出せば真っすぐソースに手が伸びます。物の名前は出にくくなりますが、滑らかに話をすることはできます。

エピソードに関する記憶は保たれ、実行機能の低下も目立たないので、会社勤務などが直ちに破綻することは少ないといえます。しかし、比較的早期から前頭側頭型認知症に見られるような性格変化や行動障害が現れます。進行すれば、前頭側頭型認知症と同様、無言、無動状態に陥ります。

進行性非流暢性失語

言葉が出にくくなり、特に、話し始めに言葉に詰まりやすく、流暢にしゃべることができなくなります。前頭側頭型認知症、意味性認知症と比較して、性格変化や行動障害は遅いといえますが、進行すると、前頭側頭型認知症と同様の症状を呈します。

その他の認知症

若年性認知症の原因は、上記の血管性認知症、アルツハイマー病、前頭・側頭葉変性症だけではなく、外傷や、アルコールによるものも少なくありません。老年期認知症の場合は身体や精神機能全般の老化がベースにあるため、原因のいかんに関わらず、認知症支援という範疇で対応できる場合が多いですが、若年性認知症の場合は、外傷にせよ、アルコール等の薬物にせよ、単なる認知症としての対応が困難であることが少なくありません。まずは、脳器質性精神疾患、あるいは、アルコール症の治療、福祉の枠組みの中での対応を優先するのが良いとされています。

認知症の原因物質を排泄

成人の脳では、1日に約7gのタンパク質のゴミが作られています。この脳のゴミが適切に排泄されずに脳に蓄積すると、健康を損なう可能性が高まるといわれています。認知症の原因物質として疑われるアミロイドβも脳で生じるゴミの一種です。

通常、これらのゴミはグリンパティックシステムと呼ばれる脳のクリーニングシステムによって処理されていますが、ここに何らかのトラブルが生じるとゴミは脳に蓄積されることになります。最新の研究では脳のゴミの蓄積が認知症と深い関わりを持っているといわれます。このことからも脳のゴミを適切に排泄することは、有効な認知症対策であると考えられます。

認知症の原因物質が排泄される仕組み

私たちは食べ物から栄養を摂取し、体にとって不要なものをゴミとして排泄します。一般に、私たちの体内で生じたゴミ(不要な物質)は腎臓や肝臓で処理されて体外へ排泄されます。その過程では、リンパ系が大切な役割を果たします。体中に張り巡らされたリンパ系が様々な組織で生じたゴミを回収し、細い導管→太い導管→血管の順に流し込み、ゴミを腎臓や肝臓へと運搬します。

では、脳で生じるゴミはどうでしょうか?昔は、「脳は特別な組織で、脳で生じたゴミは脳内で全て処理されている」と考えられていました。しかし、近年の研究によって脳にもゴミを回収する仕組みが備わっていることが明らかになりました。脳の血管は「血管周囲腔(けっかんしゅういくう)」に囲まれています。血管周囲腔内には脳脊髄液(のうせきずいえき)という液体が流れ、その外側は「アストロサイト」と呼ばれる支持細胞とつながっています。

脳で生じたゴミは脳脊髄液中に流れ込み、アストロサイトを通じて静脈内に送られて腎臓や肝臓で処理されます。この仕組みを「グリンパティックシステム」といいます。認知症の人の脳ではグリンパティックシステムが正常に機能することができずに、認知症の原因物質といわれるアミロイドβやタウタンパクといった脳のゴミが脳内に蓄積し、記憶が失われていくのではないかといわれています。

脳のデトックスシステムを活性化する治療法

グリンパティックシステムは、近年になって明らかにされた脳のデトックスシステムです。しかし、この存在は以前より予見され、手術中に、時折、脳で生じたゴミの排泄ルートである脳脊髄液の流れ方に異変が起きることに気付いた医師がいます。

この医師は、脳脊髄液の流れに異常が生じると記憶力・集中力の低下、頭痛、無気力、慢性疲労など様々な現象が起きることを発見し、さらに、外部からの手指刺激を用いた脳脊髄液の流動調整によって、これらの症状が治癒することを見出だしました。この手法は頭蓋仙骨療法(とうがいせんこつりょうほう)と呼ばれますが、頭蓋仙骨療法はグリンパティックシステムの正常化を目指す手法と考えることができます。

グリンパティックシステムの研究には、脳における水の出入り口となる「アクアポリン4」というタンパク質の発見が重要な役割を果たしましたが、アクアポリン4の働きを証明するためには脳内における水の動きを生きたまま可視化する必要がありました。当時は現在のような高度な顕微鏡技術がなかったため、世間にグリンパティックシステムの存在を広く知らしめることは難しかったのかもしれませんが、頭蓋仙骨療法における脳脊髄液の流動システムの考え方は、まさしくグリンパティックシステムそのものです。

快適な日常生活を目指す漢方薬アロマタッチ

私たちは、この手法をさらに進化させ、脳に働きかける漢方薬、大きなリラックス効果を生むメディカルアロマシャワー、様々な効能を持つ温泉療法を頭蓋仙骨療法と融合し、あらゆる角度から脳の活性化を目指す「漢方薬アロマタッチ」を開発いたしました。

漢方薬、メディカルアロマ、温泉療法、頭蓋仙骨療法をそれぞれ単独で用いるのではなく、これら全てを同時に行うことに私たちは大きな意義を見出しています。漢方薬アロマタッチでは漢方薬の使用が必要とされるため、薬剤師の資格と医薬品の取り扱い許可が必要です。また、メディカルアロマシャワーの実践には美容師の資格と美容所の許可が必要です。

私たちは、これら全ての資格と許可を所有し、みなさまに安心してご利用いただける環境を整えています。漢方薬アロマタッチは、既成概念にとらわれず、何とか認知症のお悩みを解決する方法はないかと模索した結果、ようやく辿り着いた手法です。漢方薬アロマタッチが目指すのは快適な日常生活を取り戻していただくことです。

漢方薬アロマタッチによって、同じことを繰り返し質問することがなくなった、気持ちが穏やかになり、暴言がなくなったという報告を受けています。認知症対策のひとつとしてお考えいただければ幸いです。

このページは医薬関係者への情報提供を目的としています。