認知症の種類とレビー小体および漢方薬アロマタッチによる対応策

認知症 種類 レビー小体

認知症の種類

認知症を大きく4種類に分類すると、レビー小体という異常構造物を特徴とするレビー小体型認知症、頻度の高いアルツハイマー型認知症、脳内を走る動脈が詰まって起きる脳血管性認知症、若年性認知症の原因疾患として重要である前頭側頭葉変性症に分けることが出来ます。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の発症と進行は緩やかで、認知機能障害もアルツハイマー型認知症と似ています。ただ、認知機能の変動が激しいという特徴を持ちます。良好状態では、「本当に認知症なのだろうか?」と思うほど普通に振る舞っているのですが、悪い状態の時には、せん妄が激しくなります。鮮明で生々しい幻視(人、動物、虫など)と誤認妄想(夫を父と間違うなど)が特徴的です。

すでに亡くなっている家族が家の中にいると主張するなど、誤認妄想と幻視が一体となったような精神症状が生じます。自分の家なのに「ここは自分の家ではない」と言ったり、「ここにいる夫は偽物で、本当の夫は他にいる」と言ったりするカプグラ症候群がみられることもあります。

パーキンソン症候が生じることもありますが、その発症のタイミングは、認知機能障害が出現する前のこともあれば出現後のこともあります。寝言や睡眠時の体動(レム睡眠行動障害)が出現することことも多いといわれます。抗精神病薬を始めとする各種薬剤に過敏性があるので、薬物療法を行う際には、事前にアルツハイマー型認知症ではないことを確認しておくことが大切です。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は、静かに発症し、症状もゆっくりと進みます。近時記憶障害で発症することが多く、その中でもエピソード記憶の障害が特に多いという特徴を持ちます。他の認知症に比べて、記憶障害が特に目立つ場合、数分前の出来事も忘れてしまうような場合は、アルツハイマー型認知症が強く疑われます。

記憶障害の他にも、無関心、意欲の低下が初期の頃から見受けられ、趣味も減少し、社会生活の範囲も狭くなります。認知症の進行に伴って、見当識障害や視空間認知障害、視覚構成障害が加わります。見当識障害は、通常、症状の進行とともに、時、場所、人物の順に障害されていくので、認知症の初期は、時刻や季節などを丁寧に尋ねることが大切です。

アルツハイマー型認知症では、その場しのぎの取り繕いも多くみられます。初めから局所的な神経症状を生じることはあまりありません。物盗られ妄想は比較的早い時期から起こることがあるといわれます。

脳血管性認知症

脳血管性認知症はアルツハイマー型認知症などの変性疾患による認知症とは違い、脳卒中の発作後に発症し、階段状に進行するのが特徴です。知らないうちに発症し、ゆっくりと症状が進行する変性疾患の進み方か、階段状に進行する脳血管性認知症の進み方なのかを観察することが大切です。

ただし、脳卒中の発作との関連性がはっきりせずに、ゆっくりと症状が進む多発性小梗塞、ビンスワンガー病によるものもあることには注意が必要です。脳血管性認知症は、もともと脳梗塞や脳出血の危険因子(高血圧症、糖尿病、高脂血症など)を持っていることが多いといわれます。

症状は多彩ですが、視床梗塞など一部の症例を除いて記憶障害は比較的軽度のことが多いのも特徴のひとつです。幻覚や妄想が起きることはまれで、自発的な活動の低下や無関心が目立つようになります。

前頭側頭葉変性症

前頭側頭葉変性症の発症と進行は緩やかで、その多くは初老期に発症するといわれます。脳の前頭葉と側頭葉前方部に病変が片寄る前頭側頭型認知症(FTD)では、発症初期から人格変化や行動障害が目立ちます。側頭葉の前方に病変のある意味性認知症(SD)やシルビウス裂周囲に病変のある進行性非流暢性失語では、発症初期から失語症状が目立ちます。

前頭側頭型認知症と意味性認知症は、常同行動(家の中を歩きだしたり、机の上をたたき出したり、足をバタバタさせたりといった行動)や食行動異常(過食・嗜好の変化・常同的食行動)といった共通の行動障害が生じます。その一方で、発症初期には記憶障害や視空間認知障害は目立ちません。幻覚や妄想もほとんどありません。

レビー小体型認知症と他の認知症との関連性

アルツハイマー型認知症からレビー小体型認知症へ

レビー小体型認知症は、幻視、パーキンソニズム、記憶障害の3種類の徴候を大きな特徴とします。しかし、症状の現れ方は様々で、患者さんの中には知能検査が満点に近い人もいて、必ずしもこの3種類の症状が明確に揃うとは限りません。病理学的に見ても、レビー小体だけが現れる種類は非常に少なく、ほとんどは老人斑や神経原線維変化などのアルツハイマー型認知症の病変を伴います。

特に、老人斑が広い範囲で合併します。このことから、αシヌクレインとアミロイドβは相互に関連していると考えられています。この関連性について、レビー小体は先に現れた老人斑を封じ込めるためにできたものだという仮説もあります。

レビー小体型認知症から前頭側頭型認知症へ

レビー小体型認知症には、前頭側頭型認知症との合併を疑うような種類があります。2012年に河野和彦氏が報告し、レビー・コンプレックス(LPC)と名付けました。レビー小体型認知症で、怒りっぽくなる、わがままになるなど、前頭葉の萎縮を示唆する人格変化が現れたときはレビー・コンプレックスの疑いがあります。

また、河野氏は、ピック病の症状がないにも関わらず、前頭葉の萎縮が強い種類のレビー小体型認知症のことをフロンタルレビーと呼んでいます。

認知症の原因物質を排泄

成人の脳では、1日に約7gのタンパク質のゴミが作られています。この脳のゴミが適切に排泄されずに脳に蓄積すると、健康を損なう可能性が高まるといわれています。認知症の原因物質として疑われるアミロイドβも脳で生じるゴミの種類のひとつです。

通常、この種類のゴミはグリンパティックシステムと呼ばれる脳のクリーニングシステムによって処理されていますが、ここに何らかのトラブルが生じるとゴミは脳に蓄積されることになります。最新の研究では脳のゴミの蓄積が認知症と深い関わりを持っているといわれます。このことからも脳のゴミを適切に排泄することは、有効な認知症対策であると考えられます。

認知症の原因物質が排泄される仕組み

私たちは食べ物から栄養を摂取し、体にとって不要なものをゴミの種類として排泄します。一般に、私たちの体内で生じたゴミ(不要な物質)は腎臓や肝臓で処理されて体外へ排泄されます。その過程では、リンパ系が大切な役割を果たします。体中に張り巡らされたリンパ系が様々な種類のゴミを回収し、細い導管→太い導管→血管の順に流し込み、腎臓や肝臓へと運搬します。

では、脳で生じるゴミはどうでしょうか?昔は、「脳は特別な組織で、脳で生じる種類のゴミは脳内で全て処理されている」と考えられていました。しかし、近年の研究によって脳にもゴミを回収する仕組みが備わっていることが明らかになりました。脳の血管は「血管周囲腔(けっかんしゅういくう)」に囲まれています。血管周囲腔内には脳脊髄液(のうせきずいえき)という液体が流れ、その外側は「アストロサイト」という種類の支持細胞とつながっています。

脳で生じたゴミは脳脊髄液中に流れ込み、アストロサイトを通じて静脈内に送られて腎臓や肝臓で処理されます。この仕組みを「グリンパティックシステム」といいます。認知症の人の脳ではグリンパティックシステムが正常に機能することができずに、認知症の原因物質といわれるアミロイドβやタウタンパクという種類の脳のゴミが脳内に蓄積し、記憶が失われていくのではないかといわれています。

脳のデトックスシステムを活性化する治療法

グリンパティックシステムは、近年になって明らかにされた脳のデトックスシステムです。しかし、この存在は以前より予見され、手術中に、時折、脳で生じたゴミの排泄ルートである脳脊髄液の流れ方に異変が起きることに気付いた医師がいます。

この医師は、脳脊髄液の流れに異常が生じると記憶力・集中力の低下、頭痛、無気力、慢性疲労など様々な種類の現象が起きることを発見し、さらに、外部からの手指刺激を用いた脳脊髄液の流動調整によって、これらの症状が治癒することを見出だしました。この手法は頭蓋仙骨療法(とうがいせんこつりょうほう)と呼ばれますが、頭蓋仙骨療法はグリンパティックシステムの正常化を目指す手法と考えることができます。

グリンパティックシステムの研究には、脳における水の出入り口となる「アクアポリン4」というタンパク質の発見が重要な役割を果たしましたが、アクアポリン4の働きを証明するためには脳内における水の動きを生きたまま可視化する必要がありました。当時は現在のような高度な顕微鏡技術がなかったため、多くの人々にグリンパティックシステムの存在を知ってもらうことは難しかったのかもしれませんが、頭蓋仙骨療法における脳脊髄液の流動システムの考え方は、まさしくグリンパティックシステムそのものです。

快適な日常生活を目指す漢方薬アロマタッチ

私たちは、この手法をさらに進化させ、脳に働きかける漢方薬、大きなリラックス効果を生むメディカルアロマシャワー、様々な効能を持つ温泉療法を頭蓋仙骨療法と融合し、あらゆる角度から脳の活性化を目指す「漢方薬アロマタッチ」を開発いたしました。

漢方薬、メディカルアロマ、温泉療法、頭蓋仙骨療法をそれぞれ単独で用いるのではなく、これら全てを同時に行うことに私たちは大きな意義を見出しています。漢方薬アロマタッチでは漢方薬の使用が必要とされるため、薬剤師の資格と医薬品の取り扱い許可が必要です。また、メディカルアロマシャワーの実践には美容師の資格と美容所の許可が必要です。

私たちは、これら全ての資格と許可を所有し、みなさまに安心してご利用いただける環境を整えています。漢方薬アロマタッチは、既成概念にとらわれず、何とか認知症のお悩みを解決する方法はないかと模索した結果、ようやく辿り着いた手法です。漢方薬アロマタッチが目指すのは快適な日常生活を取り戻していただくことです。

漢方薬アロマタッチによって、同じことを繰り返し質問することがなくなった、気持ちが穏やかになり、暴言がなくなったという報告を受けています。認知症対策のひとつとしてお考えいただければ幸いです。

このページは医薬関係者への情報提供を目的としています。