認知症の種類と漢方薬アロマタッチによる対応策

認知症の種類

認知症の比率は、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の4種類が認知症全体の約9割を占めています。そこで、これら4大認知症の特徴と経過を見ていくことにします。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は全体の4割以上を占める最も頻度の高い認知症です。記憶を司る海馬に障害が起きることが多く、発症初期から記憶障害を生じます。

特徴

アミロイドβから成る老人斑が増殖し、タウタンパクの凝集体が神経細胞内に形成されます。そして、脳深部の海馬、側頭葉、頭頂葉が委縮し、記憶障害、日時や場所がわからなくなる見当識障害が起きるようになります。

発症リスク

70代以上の高齢で発症しやすく、ApoE遺伝子のε4型を持つ人は発症リスクが高いといわれます。また、糖尿病などの生活習慣病でも発症リスクは高まります。

経過

病理学的変化が出始めてから約20年後に発症し、発症後8年程で死に至るといわれますが、個人差も大きいと考えられています。

脳血管性認知症

脳血管障害のうち、脳内の血管が詰まり、血液や酸素が行き届かなくなる脳梗塞が原因となることが多いといわれます。その中でもラクナ梗塞が最多です。

特徴

脳深部の細い血管が詰まり、周囲の細胞が壊死する「ラクナ梗塞」、細い血管の閉塞に加えて脳内部の白質の容積が減る「ビンスワンガー型認知症」、大小の血管の梗塞が繰り返し起きる「多発拘束性認知症」を発症します。

発症リスク

60歳以上の男性に多く、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が最大の発症原因で、まれに遺伝性の脳血管性認知症「CADASIL」が起きることもあります。

経過

脳血管障害の再発のたびに認知機能が悪化します。脳血管が詰まる位置によって症状や進行が異なるという特徴を持ちます。歩行障害、意欲低下が目立つほか、計画・実行機能も損なわれます。

レビー小体型認知症

パーキンソン病と関連する病気で、記憶障害よりも身体症状が目立つという特徴を持ちます。臨床的特徴としては、生真面目で暗い感じの印象を与えるといわれます。

特徴

大脳皮質全体と脳幹の神経細胞内に、毒性の強いレビーができ、後頭葉の血流が低下することによって、幻視、記憶障害、パーキンソニズム(筋肉の固縮など)が生じます。

発症リスク

4大認知症の中で最も年齢層の高い70代、80代で多く発症します。そのほとんどが原因不明の孤発性ですが、αシヌクレイン遺伝子、GBA遺伝子異常が原因のこともあります。

経過

初期には幻視が多く、進行するとパーキンソニズムが悪化し、うつ、せん妄などの精神症状を伴うことが多いといわれます。進行が早く、平均罹病期間は7年ほどです。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症とは、前頭葉と側頭葉前部が変性する認知症の総称です。

特徴

前頭葉、側頭葉の神経細胞が減り、萎縮します。約半数にピック球という異常構造物が出現します。前頭葉は理性や行動を司る部位であるため、この損傷によって人格の変化や行動異常などの症状が現れます。

発症リスク

40~50代の若年で発症することが多く、孤発性(散発的)で発症します。

経過

初期には人格の変化、反社会的行動が目立ち、暴言・暴力によって介護困難に陥りやすいという特徴があります。徐々に自発性、活動性が低下し、平均6年で死に至ります。

脳では1日当たり7gのゴミが溜まるといわれ、これが認知症と深い関係があることがわかってきました。私たちは、脳のゴミの排泄調整を行う頭蓋仙骨療法、漢方薬、アロマシャワー、温泉療法を融合した漢方薬アロマタッチを行うことによって、快適な日常生活を送ることができるようになるサポートをいたします。認知症への対応策のひとつとしてお考えいただければ幸いです。

このページは医薬関係者への情報提供を目的としています。