脳血管性認知症の治療と漢方薬アロマタッチ

脳血管性認知症の治療

脳血管性認知症の治療

脳血管性認知症の原因である脳血管障害のうちで、最も認知症の発症比率が高いのが脳梗塞です。脳血管性認知症の治療では、脳梗塞の治療が最優先されます。脳細胞の壊死を阻止するためには、出来る限り早く血流を回復させることが必要とされます。発症後3時間以内の場合は、血栓溶解薬rt-PA(アルテプラーゼ)を静注し、素早く血栓を溶かします。

また、血栓の再発を予防する抗血小板薬や脳内の酸化を防ぐ脳保護薬なども用いられます。しかし、ラクナ梗塞やビンスワンガー型認知症のように小さな病変が多発している場合には再発予防が治療の中心になります。

脳梗塞に対する一般的な治療

脳梗塞の発症後を超急性期、急性期、慢性期に分け、梗塞の状態に合わせて治療するのが一般的です。

超急性期の治療

超急性期は、発症後4~6時間以内を指します。この場合は、すぐに血管を再開通させ、神経細胞の壊死を最小限に食い止めることが目標となります。新たな血栓ができるのを予防する薬や神経細胞を保護する薬も用いられます。

血栓溶解療法

血栓溶解薬rt-PA(アルテプラーゼ)の静注によって閉塞した血管を再開通させます。

抗血小板療法

選択的抗トロンビン薬、抗血小板薬を順に静注し、新たな血栓ができるのを予防します。

脳保護療法

神経細胞を保護する薬「エダラボン」を投与します。

急性期の治療

急性期は、発症後6時間~2週間を指します。必要に応じて超急性期と同様の治療を続けるとともに、合併症対策や感染症の予防も同時に行います。

慢性期の治療

慢性期は、発症2週間以降を指します。抗血小板薬アスピリン、シロスタゾールなどで再発を予防するとともに、脳循環・代謝改善薬ニセルゴリンによって脳の働きを改善させます。同時に、降圧剤、糖尿病治療薬を用いる場合もあります。

脳では1日当たり7gのゴミが溜まるといわれ、これが認知症と深い関係があることがわかってきました。私たちは、脳のゴミの排泄調整を行う頭蓋仙骨療法、漢方薬、アロマシャワー、温泉療法を融合した漢方薬アロマタッチを行うことによって、快適な日常生活を送ることができるようになるサポートをいたします。認知症への対応策のひとつとしてお考えいただければ幸いです。

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