脳血管性認知症の症状と漢方薬アロマタッチによる対応策

脳血管性認知症の症状
認知症の症状は、中核症状と周辺症状のふたつに分けることが出来ます。中核症状とは脳の器質的な障害による症状で、認知症を発症したときには必ず現れる症状です。代表的な中核症状は、出来事や経験を忘れてしまう記憶障害です。アルツハイマー型認知症を発症した場合には、ほぼ現れる症状です。
その他、日時や場所を把握できなくなる見当識障害や物事を計画的に実行できなくなる実行機能障害などがあります。脳血管性認知症で多く見られるのは実行機能障害です。また、中核症状に付随して起きる2次的な症状として行動・心理面の周辺症状があります。脳血管性認知症で多い周辺症状は、「アパシー」と「うつ」です。
中核症状
実行機能障害
計画、推理・推論、判断、意思決定といった脳の働きを実行機能といい、脳の前頭連合野という部分と深く関わっています。そのため、前頭連合野が障害を受けたときには実行機能障害が生じます。
高次機能障害
脳血管障害によって脳の関連部位に障害を受けると失認・失行・失語といった高次脳機能障害が出現します。失認とは、視覚、聴覚、触覚のような感覚機能に異常がないにもかかわらず、対象を正しく認識できなくなる症状です。失行とは、手足の麻痺などがないのに簡単な日常動作を行えなくなるという症状です。障害を受ける部位によって症状が異なります。
- 右頭頂葉の障害 → 着衣失行
- 縁上回の障害→ 道具使用の障害
- 下頭頂小葉の障害→ 手の姿勢障害
- 下前頭回~中心前回の障害→ 道具使用のパントマイム障害
- 下前頭回の障害→ ジェスチャー識別の障害、手指の形の模倣障害
失語は障害を受ける部位によって運動性失語、語義失語などに分けられます。運動性失語は、脳血管性認知症に多く見られる症状で、語彙が少なくなり、意味のある言葉を話せなくなる状態です。
周辺症状
心理症状
アパシー
Apathy(アパシー)とは、a(=ない)、pathy(=パッション、意欲)であり、自発性や意欲が著しく低下し、自ら積極的に物事を行うことがなくなり、引きこもりがちになることをいいます。アパシーの背景となる機序には3つのサブタイプがあります。1つ目は喜怒哀楽といった情動と、より高度な感情の連携過程の破たんです。眼窩内側前頭前野皮質もしくは線状体、淡蒼球腹側の辺縁系の病変に関連します。
2つ目は認知処理過程分断による計画策定等の実行機能の低下です。背外側前頭前野皮質と、関連する背側尾状核(背外側前頭前野神経回路)の病変と関連しています。3つ目は自働的賦活化過程の障害により自ら発想することや自発的な行動が障害されますが外的駆動による行動は保たれるもので、もっとも重度のアパシー(精神的無動)を呈します。両側前頭前野や両側淡蒼球病変によって生じやすいとされています。
アパシーは様々な型の認知症で生じますが、脳血管性認知症では大脳基底核周辺の虚血が原因で発症するといわれます。アパシーは様々な型の認知症で生じますが、脳血管性認知症では大脳基底核周辺の虚血が原因で発症するといわれます。
うつ
脳血管障害では、うつ症状を高頻度に発症するといわれます。特に、脳血管性認知症はアルツハイマー型認知症に比べて、うつ症状に陥りやすく、進行しやすいという特徴を持ちます。悲哀感や自己評価の低さよりも喜びの欠如が著しいという特徴があります。
行動症状
アパシーによって、無為・無反応の症状が引き起こされることもあります。意欲が低下し、何事にも関心を示さなくなり、好きだったことに対する興味も失います。
脳では1日当たり7gのゴミが溜まるといわれ、認知症に深い関係があることがわかってきました。私たちは、脳のゴミを排泄する頭蓋仙骨療法、漢方薬、アロマシャワー、温泉療法を融合した漢方薬アロマタッチによって快適な日常生活を送れるようになることを目指しています。認知症への対応策のひとつとしてお考えいただければ幸いです。
このページは医薬関係者への情報提供を目的としています。
薬剤師・美容師の資格を所有しています。幼少時より自然食品を中心とした生活を送る中で食事の大切さを学び、その後、漢方薬を学びました。日々、苦痛が少なく効果が大きい健康法の開拓に努めています。