認知症が一気に進む状況と漢方薬アロマタッチによる対策

頻度は高くありませんが、認知症が一気に進むことがあります。その多くはプリオン病によるものといわれ、数週間から数ヶ月間という速さで進行します。まれに、ほんの数日間で悪化するケースもあるといいます。プリオン病は進行性の脳(まれに他の臓器も)の変性疾患で、プリオンと呼ばれるタンパク質が異常な形態に変化することによって発生します。

現在のところ、治療法は見つかっていません。代表的なプリオン病としてクロイツフェルト・ヤコブ病があります。また、前頭側頭型認知症が一気に進む場合、「タウ」というタンパク質が影響している可能性があるといいます。

認知症が一気に進む「タウ蓄積」

前頭側頭型認知症は一気に進むことがあるといいます。前頭側頭型認知症とは、前頭葉や側頭葉の神経細胞死によって、その部分が萎縮していく認知症のことで、認知症全体の約10%を占めています。40~60代で発症することが多く、はじめは自発性の低下や自己本位で反社会的な振る舞いが多くなるなどの行動異常が目立ちます。

認知機能障害は病気が進んでから現れてきます。「タウ」というタンパク質の蓄積と深い関係があるといわれ、この認知症が一気に進んだ時のタウ蓄積を調べたところ、ゆっくりと進む認知症に比べて広範な脳領域にタウ蓄積が認められ、脳全体におけるタウの蓄積量も多かったという報告があります。

アルツハイマー型認知症における「タウ蓄積」

アルツハイマー型認知症や軽度認知機能障害(MCI)で現れる意欲低下の症状は、社会的孤立や運動量の減少と心身機能の低下を招き、病状の悪化や介護負担の増大を引き起こす可能性があります。

そこで、軽度認知機能障害を含む比較的早期のアルツハイマー型認知症の人を対象に、意欲低下が強い人の脳でタウ蓄積が多い部位を調べたところ、眼窩前頭皮質にタウが多く蓄積していることがわかったという報告があります。眼窩前頭皮質の神経細胞死や同部位と他の脳部位とを結ぶ線維の障害も重度で、意欲低下も重症だったといいます。

認知症が進むと脳にゴミが溜まる?

成人の脳では、1日に約7gのタンパク質のゴミが作られています。このゴミは、適切に排泄されないと脳に蓄積し、健康を損なう可能性が高いといわれています。認知症の原因物質として疑われるタウも脳で生じるゴミの一種です。

通常、これらのゴミはグリンパティックシステムと呼ばれる脳のクリーニングシステムによって処理されていますが、ここに何らかのトラブルが生じるとゴミは脳に蓄積されることになります。もしかすると、認知症が進むと脳ではゴミが溜まりやすくなるのかもしれません。この脳のゴミを排泄することが認知症が進みにくくするための大きなポイントになると考えられます。

タウが排泄される仕組み

一般に、人間の体で生じたゴミは腎臓や肝臓で処理されて体外へ排泄されます。その過程で、体中に張り巡らされたリンパ系が様々な組織で生じたゴミを回収し、細い導管→太い導管→血管の順に流れ込み、ゴミを腎臓や肝臓へと運び込みます。かつて、脳にはリンパ系のようなゴミを回収する仕組みは存在せず、脳で生じたゴミは全て脳内で処理されると考えられていました。

しかし、近年の研究によって脳にもゴミを回収する仕組みが備わっていることがわかりました。この仕組みを「グリンパティックシステム」といいます。脳の血管は「血管周囲腔(けっかんしゅういくう)」に囲まれています。両者の間には脳脊髄液(のうせきずいえき)という液体が流れ、血管周囲腔の外側は「アストロサイト」と呼ばれる支持細胞とつながっています。

脳で生じたゴミは脳脊髄液中に排泄され、アストロサイトを通じて静脈内に送られて腎臓や肝臓で処理されることがわかっています。認知症の脳内では、グリンパティックシステムが正常に機能せずにタウという脳のゴミが蓄積し、記憶が失われていくのではないかといわれています。

タウの排泄を促進する頭蓋仙骨療法

グリンパティックシステムは、近年になって明らかにされた脳のゴミ処理システムです。しかし、この存在は以前より予見され、手術中に、時折、脳で生じたゴミの排泄ルートである脳脊髄液の流れ方に異変が起きることに気付いた医師がいます。

この医師は、脳脊髄液の流れに異常が生じると記憶力・集中力の低下、頭痛、無気力、慢性疲労など様々な現象が起きることを発見し、さらに、外部からの手指刺激を用いた脳脊髄液の流動調整によって、これらの症状が治癒することを見出だしました。この手法は頭蓋仙骨療法(とうがいせんこつりょうほう)と呼ばれ、まさにグリンパティックシステムの正常化を目指す手法と考えられます。

グリンパティックシステムの研究には、脳における水の出入り口となる「アクアポリン4」というタンパク質の発見が重要な役割を果たしましたが、アクアポリン4の働きを証明するためには脳内の水の動きを生きたまま可視化する必要がありました。

当時は現在のような高度な顕微鏡技術がなかったため、世の中の人にグリンパティックシステムの存在を広く認知されるのは難しかったのかもしれませんが、頭蓋仙骨療法における脳脊髄液の流動システムの考え方は、まさしくグリンパティックシステムそのものです。

認知症が進むのを抑制する可能性を秘めた漢方薬アロマタッチ

私たちは、この手法をさらに進化させ、脳に働きかける漢方薬、大きなリラックス効果を生むメディカルアロマシャワー、温泉療法を頭蓋仙骨療法と融合し、様々な角度から脳を活性化させることを目指した「漢方薬アロマタッチ」を開発いたしました。

漢方薬、メディカルアロマ、頭蓋仙骨療法、温泉療法をそれぞれ単独で用いるのではなく、全てを同時に行うことに私たちは大きな意義を見出しています。漢方薬アロマタッチでは漢方薬を必要とするため、薬剤師の資格と医薬品の取り扱い許可が必要です。また、メディカルアロマシャワーの実践には美容師の資格と美容所の許可が必要です。

私たちは、これら全ての資格と許可を所有し、みなさまに安心してご利用いただける環境を整えています。漢方薬アロマタッチは、既成概念にとらわれず、何とか認知症のお悩みを解決する方法はないかと模索した結果、ようやく辿り着いた手法です。

漢方薬アロマタッチが目指すのは快適な日常生活の維持です。認知症が進むのを抑制する可能性を秘めた手法のひとつとしてお考えいただければ幸いです。

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