脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の比較と漢方薬アロマタッチ

脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の比較

脳血管性認知症の経過

脳血管性認知症は、別名を「まだら認知症」といいます。その理由は、アルツハイマー型認知症などでは認知機能が全般的に低下するのに対して、脳血管性認知症では認知機能が「まだら状」に保存されるためです。例えば、新しいことを記憶する力は低下しても、理解力や判断力は保たれる場合があります。アルツハイマー型認知症に比べ、人格の核心も保たれる傾向にあります。

経過は何らかの原因によって階段状に進行します。原因の候補としては、脳血管障害の再発、感染症の合併、他の認知症との合併、頭部打撲、大腿骨骨折などが挙げられます。

その経過は、小刻み歩行、幅広歩行などの歩行障害に始まり、アパシー、不安、うつ症状などの意欲低下、発語障害、嚥下障害、記銘や再生に時間を要する記憶障害、尿意切迫、頻尿などの過活動膀胱といった失禁症状のように進行します。

意識レベルに波があるのも脳血管性認知症の特徴です。意識がハッキリとして活動的な時とボーッとして反応が鈍い時があります。変化する周期は1日~数日といわれます。

アルツハイマー型認知症の経過

アルツハイマー型認知症は一般的に進行が緩やかで、老人斑が現れてから約20年後に発症します。経過は初期、中期、末期に分けることが出来ます。

初期

初期では近時記憶障害、日常行為の手順がわからなくなる実行機能障害、日時がわからなくなる時間の見当識障害、判断力障害が現れます。周辺症状として、やる気や自発性が低下するアパシー、取り繕い反応、物盗られ妄想なども現れます。

中期

中期になると、遠隔記憶障害、今いる場所や相手がわからなくなる「場所・人物の見当識障害」、失認・失行・失語などの高次脳機能障害が現れます。周辺症状では、鏡に映った姿を自分であることを認識できずに話しかける鏡徴候、徘徊、迷子、興奮、多動などといった症状が現れます。

末期

末期になると、全般的な記憶障害、人格の変化、寝たきりで行動や発話がない失外套症候群(しつがいとうしょうこうぐん)に加え、便を触るなどの不潔行為が周辺症状として現れます。その後、寝たきりとなり、多くは肺炎で死に至ります。

脳では1日当たり7gのゴミが溜まるといわれ、これが認知症に深い関係があることがわかってきました。私たちは、脳のゴミの排泄調整を行う頭蓋仙骨療法、漢方薬、アロマシャワー、温泉療法を融合した漢方薬アロマタッチを行うことによって、快適な日常生活を送ることができるようになるサポートをいたします。認知症への対応策のひとつとしてお考えいただければ幸いです。

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